旅先での「家においでよ。」とか「一緒にどこか行こう!」とか、その手の誘いにすぐ乗れるほどのノリの良さはありません。
むしろ怖い。一人やし。
でもイランなら大丈夫なんじゃなかろうかと思うくらい、とにかくイランは治安の面で非常に安心できるのである。(個人の感想です。)
ヤズドの旧市街をふらふらと歩き途中で休んでいると、イランの人に声を掛けられたので少しお話ししました。
彼の名はイマンヌ、29歳の男性。
どうやら私が休んでいた場所は、「アシュラー」というイスラム教シーア派によるイマームフセインの殉教を悼む大きな宗教行事が行われる場所らしく、それを教えてくれました。
なんとも凄みある光景。
そのうち「ヤズドを案内するよ。」という話の流れになったので、戸惑ったものの悪い人に見えなかったので付いて行ってみることに。
ヤズドの隣の街シャーディーイェという町に連れてきてくれました。


ここは彼のお気に入りスポットらしく、ここにゲストハウスを建てるのが夢だそう。
面白い景色だし凄くいいアイデアだと思う。泊まりたいので是非作って欲しい。
古く老朽した建物ばかりだけど、こうゆうのいいよね。
ザクロやブドウの木が沢山あります。

アフガニスタン人が多く住んでいる地区らしく、観光化されていないせいかあまり人が歩いてないので落ち着きました。
凄くいい場所教えてもらったな。
この後、彼の家のランチに呼ばれました。
お母さんが作ってくれたイランの家庭料理。

イランの家庭って家具とか凄くリッチな気がする…。
その後何処に行きたいか聞かれて「砂漠に行きたい。」といったら連れてこられたのがこのあたり。
ヤズド市内から少し離れた場所にある広い砂漠。

砂漠の中をドライブ出来るなんて…夢みたいだ!本当感動!!
日も沈んできてかなりいい感じに。

車じゃないと絶対に来れなかっただろうな…。
ラクダはいなかったけど野犬はいっぱいいました。野犬のものだと思われる骨も落ちている。

イマンヌが石ころを拾って「魚の形みたい、持って帰ろ。」と言うので「本当だ〜魚みたいだね。」と言いながら、彼の心の綺麗さに軽く衝撃を受ける私…。
私は彼のような純粋な気持ちをいつのまに無くしてしまったのだろうか!
私の下手くそな英語にも付き合ってくれて、とにかくイマンヌがいい人すぎる。そして和む。
ガソリン代を払うと言っても受け取ってくれなかった…。
イマンヌ、素敵な思い出を本当にありがとう。
もちろんイランの人はみんな信用出来るという訳でなく、何か起きれば自己責任だということは念頭に置きましょう。
もしお誘いがあれば、孤独な旅人には人を見分ける力と相手との適切なパーソナルスペースをはっきり持っておくことが必須です。

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