中東に行って以来、すっかり中東に惚れ込んだ私…。
イスラム教の国々をあちこち旅して、イスラームに対するイメージが変わりました。皆さんにも是非イスラム教の国に行ってみてほしい。
ということで今回は徹底的にイスラームに詳しくなれる記事になっております。
イスラームってなんだ?
イスラームとはアラビア語で「平和」や「帰依」を意味します。ムスリムとは「神に帰依した者」であり、ムスリムとして生きることで現世だけでなく来世においても平安を得ることができます。
ちなみに女性の場合はムスリマです。
イスラームはユダヤ教、キリスト教と並ぶ世界三大宗教の一つ。唯一の神と、神から預言者たちに下された教えを信じる宗教です。イスラームの預言者にはアブラハム、モーゼ、ソロモン、イエスなどがいます。
ムスリムが信じているのはなに?
唯一の創造主であり、全人類と全宇宙の生命を維持する慈しみ深い神、「アッラー」を信仰しています。
ムスリムは「運命」を信じ、それがアッラーによって遂行されていると信じます。
これは私がムスリムの国を旅しているととても実感できたことです。この教えがあるからイスラム教国家はむしろ安心して旅ができます。
ムスリムにとっての聖なる書物は「聖クルアーン」と呼ばれます。「聖クルアーン」は盲目に信仰することを求めず、己自身、大地と山々、雲と空、太陽、月、惑星、夜と昼などあらゆる存在について人々に考えるよう求め、自身の人生や想像について塾考することを求めています。
イスラームの5本の柱とは?
イスラームには5本の柱があると言われています。
一つ目、「シャハーダ」
一つ目は「シャハーダ」。これは「アッラーの他に神は無し、ムハンマドはアッラーの使徒である」と強制されることなく心を込めて宣言することです。この意味は人生のただ一つの目的は神の教えに従うことであり、最後の審判の日まで預言者ムハンマドの行いに従うことで達成されるという信仰を表すものです。
二つ目、「サラート」
「サラート」は一日5回の礼拝。礼拝によってアッラーへの信仰を強め、活気づけ、高い道徳性を高めます。礼拝は精神を浄化し、間違った悪からの誘惑から守ります。男性ムスリムはモスクで毎週金曜の集団礼拝を行うことが推奨され、女性ムスリマは都合の良い場所で自由に礼拝ができます。
礼拝の前には顔、腕、足を清め、礼拝の一巡で肉体、精神、魂を忙しい毎日から解き放ちます。ユダヤ教では立って礼拝し、キリスト教では膝をついて礼拝しますが、ムスリムはこれらの姿勢の他に平伏しながら礼拝します。
「神は偉大なり」という意の句「アッラーフ・アクバル」の四度の繰り返しから始まる「アザーン(イスラム教における礼拝への呼び掛け)」は礼拝時刻を知らせるためのミナレット(モスクやマドラサなどのイスラム教の宗教施設に付随する塔。)からの呼びかけです。
三つ目、「サウム」
「サウム」は断食、断食月であるラマダーンでは日の出から日没まで食べ物や飲み物、性交渉を控えます。これは欲望を抑え、愛、誠実さ、献身さ、健全な社会的良心、忍耐、寛大さ、意志の強さを成長させるものです。また裕福な人々が飢えに苦しんでいる人々の苦難を理解することにも役立ちます。
四つ目、「ザカート」
経済的に余裕のある人々には、物質的な義務が課せられます。「ザカート」は一人の純財産と所得の資産の2.5%を支払うもので、毎年行われ、集まった金銭は貧しい人々へ届けられます。イスラームは資産をより恵まれていない人と分け合うよう推奨しています。
五つ目、「ハッジ」
「ハッジ」はサウジアラビアにあるメッカへの巡礼です。肉体的、経済的に余裕のある人であれば人生に一回行わなくてはいけません。
メッカにはイスラーム教における最高の聖地とみなされている四角い形の建造物「カーバ聖殿」があります。一日5回の礼拝はここ「カーバ聖殿」に向かって行われています。
イスラームの救済とは?
ムスリムとして正しく仕えるということは、財産を近親、孤児、貧者、旅路の者、物乞い奴隷の解放のために費やし、礼拝の務めを守り、喜捨(寺社や貧乏な人に施し物を、喜んですること。)し、約束を守り、困苦と逆境に耐え忍び、真実な者でいることです。
イスラームではどんな人間も罪のない状態で生まれてくるとされています。そのため精神を墜落から純粋な状態に保つ責任があるのです。救いを与え、罰を下す権利があるのは唯一アッラーだけなのです。
引用:イスタンブールのブルーモスクにあったパンフレットより
コメント