ハンガリーのブタペストにある第7区エルジェーベト街は、かつてユダヤ人居住区であり、現在も多数のユダヤシナゴーグやコーシャ料理のレストランなどがあります。
ハンガリーとユダヤ人がこんなに関係が深かったなんて、訪れるまで知りませんでした!
引用:Googlemap
コーシャ料理ってどんなもの?
コーシャ料理というのは、イスラム教のハラールと同じようにユダヤ教徒が食べてもよいとされる食品や調理法にもとづいた料理です。
特徴的なものとしては、
- 肉類はウシ、ヒツジ、ヤギ、シカなど分かれた蹄を持ち、反芻する健康な動物に限る。
- 鳥類はニワトリ、カモ・アヒル、ガチョウ、シチメンチョウに限る。
- 魚介類はヒレとたやすく取ることのできるウロコを持つものに限る。タコ、イカ、エビ、貝類は認められない。
- 同じ料理の中に魚と肉を両方使ったり、乳製品と肉を両方使ったりしてはいけない。
- 鳥類や家畜の屠殺は、シェヒターと呼ばれる厳格な規定に従い、動物を苦しませずに屠殺することが必要。
など、これは一部ですが、もっと細かく規定があります。(親子丼とかなんと言われるんやろう…。)
ユダヤ人とコーシャ料理を食べる
コーシャ料理が気になる!行ってみたい!ということで訪れたのはここ、「Carmel Étterem」というコーシャ料理レストラン。
場所は「カスィンツィストリートシナゴーク(Kazinczy Street Synagogue)」というユダヤ教正統派教会の横です。
入り口にはヘブライ語が。読めません。
てっきり庶民的な食堂かと想像していたら、かなり高級感のある店内。
正装じゃないけど大丈夫かなと思ったのですがTシャツでも普通に入れてもらえました。
コーシャ料理といってもイスラエル料理に限っている訳では無く、コーシャのルールにのっとって調理された料理という感じです。
実際ハンガリー来ているいうこともあり、私は「Flódni」というハンガリーのユダヤ人伝統のケーキを注文しました。(約600円)
リンゴ、ポピーシード、ウォールナッツの層が重なったレイヤーケーキですごく美味しかった!
ハンガリーではこのポピーシード(ケシの実)がよく食べらてれいるようで、ポピーシードが入ったパンなども街中でよく見かけます。
味はゴマペーストに似てつぶつぶしており、日本人にとってはなじみやすい味です。
食べていると隣のテーブルにキッパ(ユダヤ教男性がかぶる帽子)を被ったユダヤ人らしきファミリーが来店。
私に向かって「どこから来たの?」と話しかけてくれました。(私がチラチラ見ていたから。)
私はずっとユダヤ人の男性が被るキッパというお皿のような帽子がなぜ落ちないのか気になっており、聞くチャンスだ!と思い、勇気を出して聞いてみることに。
「そのキッパ落ちたりしないの?」
笑いながら落ちないよ、と言われたけどまだ信じられない私。
本当に?だって被ってるというより、どう見ても頭に乗ってるだけに見えるし、お辞儀とか強風で飛びそうだよ!?
「触ってもいいですか?」
異教徒が触るとか失礼かなと心配しながら聞いてみると、快く触らせてくれました。
裏返すと何か秘密があるのでは?(両面テープでくっつけてるとか。)と思っていたのですが、タネも仕掛けもなく裏も表もフツーの布地。
キッパの謎、解明できず…!
最後に、ユダヤ人ってなんとなく写真嫌いかなというイメージがあったのですが、快く撮らせて頂きました。(実際正統派の服装をしている人は写真を嫌います。)
皆さんもユダヤ人に囲まれてコーシャ料理を食べてみては?
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